2024/11/08 00:52

日本にはお正月に歳神様を迎えてお祝いをするという伝統文化があり現代にも受け継がれています
新年の歳神様をお迎えするために飾る正月飾りは 
お正月に家々を訪れる年神様(としがみさま)をお迎えするための目印であり、神様に滞在していただくための「依り代(よりしろ)」 です 

年神様は一年の初めに訪れて、ひとりひとりに1歳分の年齢とその年の幸運を授けてくださる神様です
また、穀物の神様でもあります

農耕民族だった日本人にとって、五穀豊穣の神である年神様は大事な神様として考えられていました
また、生きる力や幸せをもたらしてくれるといわれていることから お正月が近付くと門松やしめ縄を飾り年神様を祀る準備をしていたのです




しめかざり


しめかざりは、伝統行事の一環として新年に向けて用いられ、新しい年の神様をお迎えする清浄な場所を示す目印とされています
その起源は伊勢神宮にまで遡り、しめは「占め」を意味し、神様の占有地を示す印となり
のちに結界や魔除けの性質も帯びるようになりました


正月飾りを通じて、年神様のお迎えが含まれる新年の実りや命を祈る儀式が行われ、祖先の見守りが感じられる瞬間を迎えます
お正月は祖先とともに新しい時を迎え、全てが新しく始まる節目とされています
伝統を大切にし、年神様を迎え入れて幸せを授かるために、しめかざりを飾り付けることは
日本のふるさとや伊勢神宮への敬意としても捉えられています


かざり方
正式なかざり方は土地土地によって違うこともあり、飾る方々のそれぞれの想いでかざることが良いと思います
参考に言い伝えられているかざり方をお伝えします


12月13日は「鬼宿日 (きしゅくにち)」と呼ばれる特別な日です 
この日は、結婚式以外のことは何でも吉とされる日で新しいことを始めるのに最適な日とされています そのため
正月を迎える準備もこの日から始めるのが良いとされており「正月事始め」と呼ばれます


現代ではクリスマスの影響で、12月25日が終わってから飾り付けをする人が多くなっています
12月29日は「二重苦」 という縁起の悪い日であり、飾り付けをすると不幸が重なるとされています 
また、12月31日は1年の最後の日であり、葬儀と同じように「一夜飾り」 となります
これも縁起が悪いとされています


12月28日は末広がりの「八」の字にあやかって縁起の良いとされる日です
この日に飾り付けをすると幸運が訪れるとされています


神様がお出ましになる 「正月事始め」から、神様がお帰りになるまでの期間、「松の内」 という間は
そのまま飾っておいても構いません 
松の内の期間は地域によって異なりますが、関東や東北、九州などては17日まで
関西を中心とした地域では115 (小正月)までとすることが多いです


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